第一東金丸 釣りと星空観察日記

倉敷発マイボートや遊漁船での釣りや天体観測についての独り言

美星天文台101cm鏡メンテナンス見学




2016年6月19日
美星天文台101cm望遠鏡の主鏡メンテナンスの見学に行ってきました。



今回はボランティアスタッフ限定企画。
役得です!



主鏡セルです。
光軸調整はすべて押しねじとの事。







主鏡おさえリングです。
内径が101cmなので公称スペック101cm鏡なのですが、
主鏡の直径は105cmあり、有効径が104cmなので、
さじアストロパークの103cm鏡がデビューした際には
このパーツを外して104cm鏡を名乗ろうかと
議論されたそうな??????

カバーの内側には、過去に携わった職人の
署名がたくさん・・・・・・・・・
自分の仕事に責任をもっているからこそ、
署名できるんですね。感心!






普段の観望で使用しているカセローテーター(接眼部)です。





フォールデッドカセグレン焦点、ナスミス焦点に切り替える
第3鏡です。
撮影や分光観測に使います。




主鏡です。
写真ではわかりにくいのですが、
ホコリや汚れが付着しています。




主鏡を洗う場所はなんと、天文台内のお風呂場です。




ぬるま湯をかけていきます。
ここでほとんどのヨゴレ、ホコリが落ちるそうです。




洗剤に浸した布を使って、流れなかった汚れを洗浄していきます。



外側からそ〜っと撫でるように洗い・・・・・・・



最後は真ん中の穴から布を落とします。


見学会はここで終了。



この後蒸留水で洗い流し、
乾燥を早めるために、アルコールをかけ、
更にアルコールの揮発を早めるために
エーテルをかけて乾燥させ、組み上げていくそうです。


早く梅雨が明けて、
キレイになった鏡で星を見たいですね。